1988年1月1日(金)
■明月荘が大きな鉄筋アパートになっていた

エレベータは、旧式の鉄柵の扉。
5階のうちのどこかが自分の家。
3階にとまって降りようとすると、エレベータがふらふら揺れてうまく3階で降りられない。
落ちそうになって誰かに手を引っ張ってもらう。
3階はエントランスがカウンタア形式の古びたキャフェ。
男の子が葡萄酒とソーセージを食べている。       
怖い思いをしたので気付けに葡萄酒をくれというと、無料でくれた。
ここではうまく料理長の目をごまかして、葡萄酒を盗み飲みする慣わし。
またもやエレベータに乗って上へ上がる。
ここからは明月荘の斜めの部屋が覗ける。
市松模様の床が、開け放たれた窓から見える。こちらの方が他より広い間取りになっている。
中にいる人が電話をとっているのも見える。どうもあれは自分のようだ。


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1988年1月6日(水)
■朝、家に帰ると目覚まし時計が鳴っていた

隣の部屋に眠っている女の人と子供を起こさないため、時計を止めたのに鳴り止まない。
押入の布団の下に入れても、鳴り止まない。こたつのなかに入れても駄目。
座布団も駄目。じりじりじりじり。
うるさい。
隣の家に持っていくが、そこもまた同じ自分の家。
じりじりじりじり、鳴っている。
時計を開けて乾電池を取り出すが、まだ鳴っている。
部品を外して分解してもまだ鳴っている。 
床に叩きつけて壊そうかと思って、ふと、お母さんの顔がよぎった。
そういえばこの時計は友達がお餞別にくれたお金で買ったものだ。
じりじりじりじり。どうしたらいいのか。鳴り止まない時計を持って、うろうろうろうろ。
途方に暮れる。


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1988年1月12日(火)
■初めてなのに知っている場所

何処だろう。
神社の境内のようだ。
暗くて深い森のような所。
そこをぐるぐると歩いている。
一度行ったことのある場所みたいな気がする。
寺や塔が普通よりも数段大きく、まるで大きい世界に迷い込んだみたいだ。
すごく暗く、地底の底のように空が無い。でもとにかくここは知っている世界だ。


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1988年2月9日(火)
■明月荘に住む歳とった妖怪

明月荘の前庭。
門から歳をとった妖怪が出ていく。こちらを振り返り、振り返り、出ていった。
前庭の溝のなかには、水琴がはいっている。
さっきの妖怪が入れていったのだ。
溝に水を流すと、古いオルゴールのような、きれぎれの美しい調べが聞こえてくる。
とてもきれいな音。でもあまり水を流すと、水琴は溶けてしまう。
これは寿命が短いのだ。雨の日が心配だ。


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1988年2月11日(木)
■さかさ女

荒れた海。
海辺に生えた大木に、大女がさかさに縛られている。
見せしめのためか、力を封じこめるためか。
大女は、誰かが海の向こうから救けにやってくるのをずっと待っている。


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1988年2月14日(日)
■鯨をとる人。      
冬の空。
槍を持った男が、鯨をとるためやってきた。
氷が一面に張りついた海へ、
大きな槍を投げていた。


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1988年2月28日(日)
■ガス管を食べるライオン

明月荘の台所。裏戸を開けてみると、ガス管が食い破られたようにぼろぼろ。
ライオンのような親子が3匹いた。


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1989年5月12日(金)
■囚われた象の部屋

部屋に逃げ込むと、そこには大きな象と男の人がいた。象が部屋いっぱいに体を縮込めているので、部屋にはまるで隙間というものがない。男も象もこの部屋に閉じ込められているらしい。象の体の皺や体毛が目にゆく。男は象使い。巨大な象を自在に大きくしたり小さくしたり出来るのだ。


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1989年9月9日(土)
■南町奉行所と巨大な福助像

バスに乗っている。バスの窓から、右手に南町奉行所の門が見える。門の前は入江になっており、正面の水中には巨大な福助像が座している。奉行所の門は左手の細い道にも通じており、その道はホテルと隣接している。なんだこんな所に奉行所があったのか、今度見に来ようとバスの中から考える。バスは終着点に着いた。


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1990年10月6日(土)
■ライオンの逃亡

パノラマのような港。たくさんの船が港に着いている。ライオンの親子が、追われている。
父ライオンはどこかに連れていかれてしまった。子ライオンは、海軍の船長に追われて港を逃げ回る。ついに海へ落ちてしまった。しかし助かった子ライオンは、船に潜んで父親のいる場所を探す。港の奥は、山道。そしてその奥に、参道や鳥居や神社がある。境内の石畳の向こうで父ライオンが連れられているが見える。


1991年2月3日(日)
■水中に沈んだ道

京都。これから京都駅へ向かわなくてはいけない。細い小路をくねくねと進んでいくと、やがて花見小路近く。でもそれはほんとうの花見小路とはちがうものだ。田舎道のようだ。道の脇には、黒い古びた大きな商家やモダンな洋風の家も見える。私はここを知っている。幼なじみの男の子たちが車でスピードをあげて通りすぎていく。通りすぎるときに何か私達に声をかけていった。急いでいる私達はタクシーをつかまえる。
道はいつのまに水で満ち満ちている。水はどんどん水嵩を増していく。四条通りはもう水のなかに沈んでいて、水中に沈んだ幻の街のように、透き通った水底に通りであった痕跡を映しだしている。私達はその光景を、通り沿いの古風な家の2階の欄干から眺める。その家は瓦屋根の中屋根がついた旧式な家。車はもう進まない。京都駅へは行けない。
けれどその水底の風景はとても美しくのどかだ。


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1991年2月4日(月)
■復元された寝観音

足場だけの木造の組み立て建築物。まるでジャングルジム。もしくは寺。私はその足場のうえにいる。誰かに案内されて。広い足場を下りていく途中の中屋根に、巨大な寝観音が4体ある。それはむかし京都にいるころに見たことがあるようだ。そのときには頭から下の体は壊れていて、上半身だけしか寝そべっていなかった。今度ここでやっと復元されたらしく、寝観音たちは長方形の屋根の上の四隅にそれぞれ位置し、大きな体ぜんぶをゆうゆうと寝そべらしている。屋根の向こう、下方には海が見える。だから寝観音たちは海を眺めて寝そべっているような格好になる。それはとても気持ちのよい風景だ。そして、私はまたとても安定の悪い足場を下りていく。


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1991年2月5日(火)
■3つの頭

三人の人の頭が並んでいる。黒い空間にただぽつんと頭だけがあるのだ。
その中のひとつはふつうの丸坊主の男の人の頭。
もうひとつの真ん中は、二つの顔がついた頭だ。
彼らは双子のような顔を、反対向きにつけている。
私はその3つの頭たちに、食物を与える役目だったのかもしれない。


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1992年3月5日(木)
■シンメトリーの双子

隣の家のおばさんが気が狂ってしまったみたいだ。
私はご飯粒のいっぱいついた大きなお茶わんを食べさせられる。
曾祖母が双子になって、シンメトリーになっている。
曾祖母はいつも私をたすけてくれるのに、今日はたすけてくれない。


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1992年6月4日(木)
■顔のある寺院

前に夢で見たことのある場所。
低い家並みの大通り。大通りには日が照り付けていて、まるで車の往来がない。
私は一軒の大きな家の裏手にいる。家は、大通りに面して正面がある。
その正面には、たぶん大きな鬼の顔のような、動物の顔のような造りになっているのだ。
表ではたくさんの人々が並んでいる。多分それを見るために。
寺院とかそういうものかもしれない。


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1993年4月9日(金)
■処刑

粗末な小屋のようなところに何人かの人々が集められている。
彼らもまた粗末な格好をしている。外は冬のようだ。
ここは収容所のような場所らしい。背の低い中国人の祭司のような者がやってきて、皆を処刑するといっている。一人の男をひっぱりあげて、外へ引き出すのかと思うと、いきなりその場で太い紐をだして、首を絞めはじめた。その首をしめられている男は、私だ。太い紐が首をしめつける。まわりに恐怖の波がざわめいているのを感じる。意識を失って倒れてしまった。


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1994年5月27日(金)
■目覚めて起きている夢

目覚めて起きている自分が、台所の前に立ち、まずモノを片づけようと、開き戸を開いている。部屋にはテレビがつけっぱなしだ。開き戸の中には、いつも置かれている調味料が忽然と消えている。そして私が入れようとしているモノは、何度やってもそこに入らない。それで突然気づくのだ。また夢の中で目覚めている夢を見ていることに。目覚めると、台所まで歩いていっていた意識が、ひっぱられるようにして体に戻ってきた。


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1994年7月28日(木)
■腕を煮込む

二人組の男は、たったいまひきちぎってきたばかりの人間の腕を手みやげに持っている。
一本の腕は、肘のあたりで折り取られて、二つになっている。
家族は、食事を持ってどこかへ出かけることになった。私の隣の席にいた子どもたちは、屋台のテーブルの上にさっきの食事を並べてまだ食べている。
さっきの腕は、煮込まれてとても美味しそうに仕上がっている。これはついさっき持ってきたばかりの肉だから美味しいんだ。


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1994年9月4日(日)
■夢の中の京都、建物の下を突き抜ける大通り

車に乗って京都の街を走っている。
ある建物を探しているのだ。たぶんこの街の端にあるはず。
車は街を北へ走っていく。ここはやっぱり、またいつもの夢の中の京都らしい。
車は大通りを走る。通りの突き当たりには、古い明治の建築物が道を閉ざすようにそびえている。そして、大通りはその建物の下をくぐるように貫通している。
そこを通り過ぎるまで、私はずっとその建物を見ていた。


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1995年6月6日(火)
■死体だらけの日

祇園の家。首のとれた死体や損傷のひどい死体が何体か転がっている。
母と友達は、死体の入っている棺桶に手をつっこんで、縫い針と糸とで傷口やとれた首を縫い合わせている。彼女たちはわりあい平気でそれをやっている。向かいの陽のあたる教会では、牧師が小さな女の子を抱えて教会の奥に連れ込もうとしてる。その教会の奥にもやはり、小さな子どもの死体が転がっているのだった。


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1996年10月25日(金)
■がいこつ

骸骨とそれからなにかわけのわからないものがでてきて、そこらあたりで忘れてしまった。


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1996年10月30日(水)
■特長のない人

顔や特長のないコスタビ的な人が歩いてきて、ちょっとしたポーズを決めたり、歩いたりしている。


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1997年1月20日(月)
■巨大な大仏の頭と頭上の象の群れ

不思議な寺を観光している。巨大な参拝用の寝殿造の建物の下。
天井はめまいがするくらい高いところにある。首をねじまげて、木目の屋根を眺める。
中央には参拝用の水くみ場。
右を見ると、巨大な大仏か観音の頭だけが斜めにごろんと置かれていて
まるでLSDの中の大仏像みたいだなと夢の中で思う。しかもその巨大頭の頭上には、ぐるりと円を描くようにして臼桃色の象が群なしてのっかっていて、象鼻を高く掲げて水を吹き上げたりしている。なんだか感動するくらい宗教的で奇妙な風景だった。
ところでここは寺だったのか神社だったのか、よくわからなくなってきた。
夢の中で混乱しはじめる。


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